中国語を習ったことはない。もしくは忘れちゃった。でも、自分の名前を中国語で発音したい、カンタンに自己紹介したい、というときがあると思います。例えば、中国語と日本語通訳が準備された会議での冒頭の自己紹介。中国から来日したお客さま+日本語通訳の日本語観光ガイドなど、意外と「中国語が少しだけでも話せたら」という場面はあるものです。
とはいえ、ピンインは400通り以上あり、全部覚えてから発音を練習していくのは大変です。そこで、はじめの一言だけでも中国語で言いたい、というかたへのポイントをお伝えします。
発音の練習方法
中国語の発音の要素は、子音、母音、声調です。このなかで、初心者が絶対に外していけないのは、「声調」です。なぜなら、声調が狂うと、意味が変わってしまうからです。
ピンインを調べる
まず発音したい漢字のピンインを調べます。そして、発音と声調記号をチェックします。特に声調の音の上がり下がりがどうなっているか調べます。ここでは、一つ一つの特徴を細かく覚える必要はありません。
一声…高いところでまっすぐ伸ばす
二声…低いところから高いところへ一気に上げる
三声…低いところで伸ばす
四声…高いところから低いところへ一気に下げる
声調記号を調べるには、ピンイン変換ツールCTAがおすすめです!
中国語の音を日本語で分解
声調が大切だと言っても、中国語の音が発音できなければ、やはり通じません。そこで、中国語の漢字の読みを、日本語の似た音に当てはめていきます。中国語の音で日本語にない音は、口の形と舌の位置を真似して練習します。実際にわたしがお話しできる場合は、その方のお顔の口の状態や発音のくせを見極めながら、日本語で中国語の音を説明します。
あくまで付け焼刃での発音ですので、本格的に学ぶときには修正しなければなりません。でも、いったん中国語らしい音が出せるようにします。
声調を練習
次に声調だけの練習をします。お名前に出てくる発音の一つだけを使って練習します。声調は記号を使わず、身振り手振りで音の高低を練習します。
発音に声調を合わせて発音
発音+声調を繰り返し練習します。だいたいここまでが25分。早い方であれば15分程度で言えるようになります。
実際の説明の例
日本の苗字ランキング1位~5位の苗字の説明例です。参考にしてください!
次のステップへ
上記の、日本語で書いてある中国語の発音の説明は非常に長いとお感じになったのではないでしょうか?たとえ説明を聞いて、いっしょに練習して1回で言えるようになったとしても、覚えるのはかなり苦しいです。そこで、効率よく覚える方法を紹介します。
ピンイン
ここで、最初に調べたピンインの登場です。ピンインと音の特徴を結び付けます。下記の表のピンインと、日本語の説明を比較してください。ピンインはとても短くてスッキリしていますよね。音と口の形と舌の位置、ピンインを結び付けてしまえば、覚えやすいですし、その後別のフレーズを話すときに、応用が利きます。
定着のための練習
中国語の音を1回出せるのはそこまで難しくありません。定着させるのが難しいのです。ご自身のよい発音を録音しておいて、何度も繰り返し聞きます。中国サイトの機械翻訳を使って、漢字の発音を聞くこともOKです。中国語の音を耳に定着させ、自分で発音する、練習を繰り返すと効率的です。
思い切りが大切
最終的には、合ってようがなかろうが、恥ずかしがらず、堂々と大きな声で発音するのが一番大切です。大きな声で言うだけで通じた、ということもあります。初心者なのですから、通じなくて当たり前!ぐらいの気持ちで発音してみましょう!
とはいえ、一人ではなかなか難しい…日本語での分解の仕方がわからない。そもそも中国語って…!?という方には、マンツーマンのレッスンもございます。お気軽に遊びに来てくださいね!
一人でも中国語の輪が広がることを祈っています!