学芸員博物館実習スクーリング6日間体験談~学びと変化

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通信教育で学芸員資格を目指す社会人大学生にとって、山場のひとつが学校など施設に通って実施される「博物館実習(スクーリング)」です。2026年2月10日から15日までの6日間、大学に通い、実際に手を動かし、初対面の同級生たちと机を並べました。レポートを書くのとは異なる、新たな学びや気づきを得られる6日間であり、そこで築いた関係は今も続く人脈になっています。今回はその概要を紹介します。

通信制大学で学芸員資格を取った体験談の全体は、こちらの記事に書いています。

目次

学芸員博物館実習スクーリングの基本情報

私が参加した学芸員博物館実習スクーリングは9:00〜17:00、2月10日から15日までの6日間連続でした。受講者は約20人ほどずつ4クラスに分かれ、日ごとに異なる講師・教室をローテーションしながら、座学と実習を組み合わせて学びました。各日の詳細を知りたい方は、公式LINEからお問い合わせください。

これからスクーリングに臨む方へ

6日間を通じて感じた、実用面での気づきをまとめます。

交流について

私は元々積極的なタイプではありません。しかし、同級生との関係づくりは自然に任せるのではなく、自分から働きかける意識が必要だと感じました。大学の講義は、自己紹介の時間はなく、すぐに実習が始まります。「あとで連絡先を聞けばいい」「そのうち」ではなく、会えるうち、話せるうちに連絡先を交換しておくことをおすすめします。私は最終日の帰り道にLINEグループを作り、これが卒業後も続く関係につながりました。

講義への積極性について

様々な背景のかたが集まる博物館実習。博物館学芸員の取得目的も、実習受講の目的も様々です。最低限の単位取得を目的とする方もいたり、海外から帰国し日数が限られている方もいたりします。ただ、忙しい中、費用と時間をかけて参加していることは確かです。グループワークでは目標意識をひとつにする働きかけが必要になる場面もあるため、可能であれば早い段階で簡単な自己紹介や情報交換の時間を設けることをおすすめします。

図書あり教室
好奇心旺盛に、積極的に動こう

体調管理について

私が参加した博物館実習の開催時期は2月。6日間連続の早起きと満員電車での通学は、想像以上に負担がかかりました。会場が寒かったり、トイレが遠かったりと、思うように過ごせなかったり、昼食でも温かい食事や飲み物を確保しづらいこともあるかもしれません。自分自身がほっと落ち着けるような食べ物や飲み物を持参したり準備したりしておくと安心です。

持ち物について

座学のみと確定していない限りは、スカート派のかたもパンツスタイルなど動きやすい服装が実用的です。博物館のなかで実習するときは、作品保護や作業効率のため、ボタンなしのトップス、スリッポンなど脱ぎ履きしやすい靴、ズボン着用が必要でした。参考にしてください。
ハンカチとマスクは予備も含めて持参した方がよさそうです。よく手を洗うのでハンドクリームもあるとよいかもしれません。また、指サックがあると、紙資料や薄い素材を扱う際に役立ちます。一つあると安心です。

所感

6日間を通して、教室の空気が少しずつ変わっていくのを感じました。初日は手探りの状態でしたが、日を追うごとに言葉を交わす機会が増え、最終日には自然と会話が生まれる関係になっていました。短い期間で関係性が変化していく過程は、実習の内容と並んで印象に残っています。

何を学ぶか、どう今後につなぐかは自分次第

座学と実習の比重も、日によって大きく異なりました。半日以上座学が続く日もあれば、ほとんどの時間を実習に充てる日もありました。座学だけが続いたときは物足りなさを感じる瞬間もありましたが、基礎知識があるからこそ、実習で手を動かした際の理解が深まるようにも思います。逆に、実習を経験したあとに座学に戻ると、講義の内容がより実感を伴って理解できる場面もありました。座学と実習は別々のものではなく、行き来しながら理解を深めていくものだと感じています。

おわりに

6日間の実習を終えて感じたのは、博物館実習はあくまで実習であり、自分は学芸員としての入り口にすらまだ立てていないということでした。しかし、博物館で学芸員として働くためには、学芸員としての勤務経験が数年単位で求められます。資格を取ったばかりでは、なかなか越えられない壁です。

そこで、私は学芸員として博物館に勤務することを目指すのではなく、資格を通じて得た知見を活かして、博物館や文化・アートに対して何らかの形で関わっていきたいと考えるようになりました。埼玉県歴史と民俗の博物館評議会委員の公募に応募したのは、その実践のひとつです。現在参画しているビルのリノベーションプログラムも、その延長線上にあります。また、ボランティアという関わり方も、選択肢のひとつだと考えています。

6日間は決して楽な日程ではありませんでしたが、終えてみると、確かな手応えとして残るものばかりでした。学芸員として働くという一本道でなくても、資格を活かす道はいくつもある——それが、この6日間を終えて実感していることです。これから博物館実習スクーリングに臨む方も、きっと同じように、大変さの先にある手応えとつながりに出会えるはずです。ぜひ、飛び込んでみてください!

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