「AI」という言葉を聞かない日はないぐらい、AIが流行っています。当ブログでも、ChatGPTについて登録方法を紹介しました。
そこで、今回は、語学に役立つプロンプト(指令パターン)を紹介します。
注意点
プロンプトを紹介する前に、注意事項をお読みくださいませ。
- 当ブログでの指令文はChatGPT3.5を用いて検証しました。登録すればどなたでも無料で使用できるからです。
- 「中国語」や「英語」を「○○語」に変えれば、他の言語でも使用可能です。
- 生成系AIの回答は毎回異なります。また、当ブログでのプロンプト例には一切の責任を負いかねます。
ChatGPTのリンクはこちらからどうぞ
プロンプトのポイント
生成AIとのチャットを語学に生かすためのプロンプトのポイントは、大きく3つあります。
背景
自分がどのくらいのレベルなのか最初に書きましょう。自分の職業でも構いません。たとえば、カタコトの日本語を話しているかたと、流暢に話しているかたとでは、わたしたちも使う日本語を変えますよね。赤ちゃんに話すときと、大人に話すときは自然と言葉遣いが変わっているはずです。
生成AIに、自分が何者なのか、背景を伝えましょう。
目的
なんのために、その指令を入力したのか明確にしましょう。会社の取引先に書く謝罪メールと、恋人への謝罪メールは文体がまるっきり違いますよね。そのほか、試験勉強と一口に言っても、定期テストなのか、検定試験なのかで変わってくると思います。
面倒でも言語化すると、想像していた結果が得られやすいです。
結果
求める結果を具体的に書きましょう。文章を出力してもらいたい場合、長さやワード数を指定しましょう。外国語と日本語訳を書いてもらうなら、表形式なのか、外国語一文の後、すぐに日本語訳を書いてもらうのか、外国語の文章の後、日本語訳の文章を書いてもらうのか、求める結果を明確に書きましょう。
「背景」「目的」「結果」というと難しそうだなあ…と思ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。早速、具体的なプロンプト例を見ていきましょう!
プロンプト例
わたしが実際に使ってみて、便利だと思ったプロンプトを紹介します。ぜひコピー&ペーストして使ってみてください。黄色でマークした部分を変えれば、他の言語にも応用可能です!
1.試験範囲の単語だけを使って作文
HSK4級からは、指定の単語を使って作文するという試験があります。ぱっと思いつかないものですので、ストックを作っておきましょう。
わたしはHSK4級を受けます。HSK4級の出題範囲の単語と文法だけを用いて、「○○」という単語を用いた文を3つ書いてください。中国語、ピンイン、日本語訳の順に表にしてください。
2.モデル作文
英検やTOEIC Writingなどでも頻出の、どちらがよいか自分の意見を述べる小論文を書いてもらいましょう。オンライン英会話の前に、会話のネタを探すのにもよいと思います。
わたしは中学校1年生です。電子書籍と紙の本、どちらがよいかについて、英語でエッセイを書きます。わたしは電子書籍のほうがよいと思います。なぜなら、単語の意味をすぐに調べられるからです。300ワード程度で、英語で作文してください。
3. テキストベタ打ち→表
単語リストを作る時、コピー&ペーストするのは大変なもの。生成AIは単純作業が得意なので、あっという間に表にしてくれます。
下記の文を、中国語、ピンイン、日本語訳で対応させて、左から順番に並べた表にしてください。1行目の項目名は日本語で書いてください。
実際やってみた方の報告
上記の指令文を実際に使っていただいたかたから、うまくいったとコメントをいただきました。また、「中国語」「英語」となっているところを「韓国語」に変えてもうまくいった、という報告してくださったかたがいらっしゃいました。
まとめ
「Chat GPTに登録したものの、うまく使いこなせてない」「個人情報の登録が気になっている」というかた。上記に上げたプロンプトは、Microsoft Bingでも使用可能です。
「実際やってみたけど、うまくいかなかった」というかた。なんどかプロンプトを変えましょう。1度で欲しい答えが得られなくても大丈夫です。試行錯誤を楽しんでみましょう。
生成AIはまだ発展途上のところもありますが、遊び感覚で使えるのもいいところです。
「こんな使い方があったよ」「こんなプロンプトが使えるよ」など、コメントはぜひ公式LINEにお寄せください。
※この記事は2023年6月22日に開催したセミナーの内容を一部踏襲しています。2023年6月30日まで録画販売中です。